“プーチンわら人形に五寸釘”で逮捕された72歳男性 知人が証言する「意外な素顔と評判」
わら人形はよくあった
「あのニュースの件でしょ。お巡りさんがいっぱい来てたわよ。防犯カメラは賽銭箱の上にしかついてないから、『神社の奥に向けて撮っているカメラはないか』って聞いて回ってたわ」
それにしても今時、わら人形なんて。
「この辺は田舎でしょ。ちょっと前まで、御神木に打ち込まれたわら人形なんてよく見たわ。それを見つけたら、神社の人が片付けてたのよ」
容疑者も、そういう光景を目にしていたのだろうか。
「今回はやっぱり、呪う相手がはっきり書いてあったから、逮捕されたわけ?」
いやいや、プーチン大統領から被害届が出されていたという情報はない。そもそも、逮捕容疑は建造物侵入と器物損壊である。
「殺人未遂じゃないんだ」
司法の世界では、呪詛は不能犯といわれる。丑の刻参りなどの呪術で人を殺すことは不可能だからだ。もっとも、わら人形で脅したとして、脅迫罪に問われたケースが過去にはある。50代の男性が、好意を持っていた女性が経営する店の敷地に釘を打ったわら人形を置き、「お前も同じ目に遭わせる」というメッセージを伝えたため、脅迫容疑で逮捕されたのだ。
ところで、容疑者に見覚えはないだろうか。
「この神社は毎朝、お年寄りがいっぱい来るからねえ。神社の脇にある社務所が寄り合い所みたいになっていてね。そこに来ていたおじいさんなのかもしれないわねえ」
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