56年前の「自白」音声テープを供述心理学の第一人者が読み解く【袴田事件と世界一の姉】
1966年6月、静岡県清水市(現・静岡市清水区)で起きた一家4人殺人放火事件で犯人とされ、死刑囚として半世紀近く囚われた袴田巖さん(86)の「世紀の冤罪」を問う連載「袴田事件と世界一の姉」の第18回。弟の自白の報を聞いた時、姉のひで子さんは何を思ったか。さらに、56年前の巖さんの「自白」を音声テープから供述心理学の第一人者が「嘘」を読み解く。【粟野仁雄/ジャーナリスト】
勾留限切れ間際の1966年9月6日、ついに巖さんは「自白」した。まず当時の報道を見よう。...