4月期ドラマ「ベスト3」 それでも「マイファミリー」に感じた“2つの疑問”とは
「パンドラの果実~科学犯罪捜査ファイル~」(日本テレビ)
科学犯罪対策室の活躍を描く物語。毎回、SF的な事件が起こり、ディーン・フジオカ(41)扮する室長の小比類巻祐一や岸井ゆきの(30)演じる天才・最上友紀子博士、ユースケ・サンタマリア(51)演じる平凡な刑事・長谷部勉の3人が解決にあたる。
最先端ロボットや死者のよみがえり、不老不死などがテーマとして扱われる。そう聞くと小難しいドラマのようだが、噛み砕いて説明してくれるので分かりやすい。
事件モノなので死者が登場するものの、ほどほどに軽くつくられている。暗くない。そこがいい。脳内にマイクロチップを埋め込んだeスポーツ選手が無敵になるが、チップが発火してショック死したり、あまりにリアルなVR(仮想現実)ゲームに誘導されて飛び降り自死する人が出たり。
岸井とユースケのキャラクターもドラマを明るくしている。最上博士が満面の笑みで長谷部をからかう場面はクスリとなる。
毎回、コンパクトによくまとまっている。ボリューム不足感はないし、逆に冗長に思える部分もない。新しいタイプの作風であるところも買える。
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