球史に残る「大乱闘」で顔面骨折も……野球人生が暗転した3選手
「世界の王」に危険球
野球選手にケガはつきもの。死球やクロスプレーなどによる負傷は、試合中の出来事なので不可抗力とも言えるが、乱闘中の負傷による戦線離脱という事態は、悔やんでも悔やみきれない。過去にはそんな不運に泣いた選手もいた。【久保田龍雄/ライター】
乱闘中のケガで残りシーズンを棒に振ったばかりでなく、事実上、選手生命まで絶たれてしまったのが、阪神のジーン・バッキーである。
1968年9月18日の巨人戦、ダブルヘッダー第1試合で勝利し、同率首位に並んだ阪神は、江夏豊、村山実とともに先発三本柱を形成するバッキーが先発した。...
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