防衛費5兆円増でも…自衛隊員から「財務省に殺される」という悲鳴が上がる現実
求められる“適正価格”
ドイツやフランスといった先進国でも、値引き交渉は当たり前のように行っているという。特に大口契約が安くなるのは、民間と変わらない。
「さらには、アメリカ政府に『わが国への民間投資を促進させてほしい』と“交換条件”を持ち出す場合もあります。武器を買う代わりにアメリカ企業に工場を作らせ、自国民の雇用を増やしたり、自国の農産物をアメリカに買ってもらったり、というわけです」(同・軍事ジャーナリスト)
防衛費が増額されたなら、倉庫、掩体壕、小銃、迷彩服、救急キット……という、自衛隊員が切実に充実を願っている分野に振り向けるのも大事だ。
その上で、アメリカ製の兵器について「効率の良い買い物をする」ことも求められている。
「値引き交渉を防衛省は行うべきなのです。『要求する販売価格は適正なのか、日本側の購入計画は適正なのか』を精査し、問題があれば、アメリカに正々堂々と要求すべきでしょう」(同・軍事ジャーナリスト)
註:防衛費「増額すべきだ」57% ウクライナ侵攻で関心高く(産経新聞電子版・4月18日)
[5/5ページ]