年間千人超の子どもが失踪 「知らない人についていってはダメ」は逆効果?
逆効果な言葉とは
では、具体的に親が子どもにできることとは。
「“知らない人についていってはダメ”という教え方はあまりよくありません。子どもにとっての“知らない人”とは一度も会ったことのない人。通学路で会ったことのある人は“知っている人”になってしまう。それより、子ども目線に立ち、行ってはいけない場所、何かの時に通学路で助けてもらえそうな人や店を子どもと一緒に確認しておくのがよいでしょう」(同)
小宮氏も「リスク・マネジメント」が重要だと語る。
「防犯ブザーを持ちましょう、大声を出して逃げましょう、と言われていても、いざという時は頭が真っ白になってしまいます。危機への対処ではなく、危険を事前に回避するにはどうすればいいかを考えるべきです」
GPS機能が発達しているからと、子どもにスマホを持たせたら安心、というわけではないのだ。
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