銃痕あり「ヤクザ幹部」が住んでいた家はお買い得か 全国初の「マル暴物件」競売に応募者ゼロの理由

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“暴力団組員宅を市が買い取って一般売却へ──”。兵庫県尼崎市による全国初となる取り組みに各方面から注目が集まっている。背景にあるのは、頻発する抗争事件に慄く市民社会と、暴対法施行にともない急増する脱退組員問題といった複雑に絡み合う要因だ。「画期的で重要な試金石」と評価する声が多い一方で、一筋縄ではいかない展開も予想されている。

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 尼崎市が売りに出した物件は、同市南武庫之荘にある棟続きの3階建ての住宅。約73平米(宅地部分)の広さで、売却価格は土地と建物を合わせて2434万円。...

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