6代目山口組が「絆會代表」をこのタイミングで狙った理由とは? トップの自宅がついに襲撃されて 

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新たな手配書と同日に

 金澤絆會若頭については、その逃走に関わったとして、複数の絆會組員が犯人隠避容疑で逮捕されている。

「後に不起訴となっていますが、現在も絆會が逃亡を手助けしていると見るのが合理的でしょう。約2年も表に出てこないのならトップを狙おうという流れになるのもヤクザ心理としては自然なことです」(同)

 長野県警は、この6月6日から、金澤絆會若頭の新たな手配書を作成し、掲示を始めたところだった。

「金澤絆會若頭の顔写真にはマスクを着けたものもある。これは当局が今なおずっと”注目しているぞ”というアピールでもあるでしょう。手配書がまかれたのと織田代表の自宅への襲撃とが同日なのが単なる偶然とは思えないですね」(同)

 絆會に関連した動きとして、竹垣氏は、ここ最近、解散情報が流れた池田組との関係にも注目しているという。

「池田組は6代目山口組側から神戸山口組に移った組織です。その後、神戸も脱退して独立組織になっていました。以前にもお話ししたように、6代目側は”池田組には手を出すな”という通達を流しています。が、これは決して池田組に甘い通達ということではありません。6代目としては、”裏切りの事実は重く神戸を抜けるだけでは許さない。トップは責任を取って業界から足を洗え”というふうに匕首(あいくち)をつきつけていたのです」

 つまり実質的に組を解散することを池田組側が受け入れたからこそ、生命や財産の保証をするという意味合いで「手を出すな」という通達を出したという見立てだ。

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