石原慎太郎さん「お別れ会」 白い歯を見せニカっと笑った遺影を見て考えたこと

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 ジャケットにノーネクタイのその人は、祭壇の中央で白い歯を見せて、ニカっと笑っていた。それを見て、筆者の記憶は1999年へと巻き戻された。【武田一顕 ジャーナリスト・映画監督】

 東京都知事に初当選した直後のことだ。石原慎太郎はホテルで会合に出席した後、記者団のぶら下がりに応じるため階下に降りるエレベーターに乗った。その場にいた筆者は石原と雑談していたのだが、見ると、石原のネクタイが少しだけ緩んでいる。

「知事、ワイシャツの第一ボタンが留まっていません」
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