今や俳優が本業の「板尾創路」 “孤高の天才”と呼ばれた男の意外な撮影風景
4月から放送されたドラマで、板尾創路(58)が出演した作品は何と3本を数えた。こうなると、肩書は「お笑い芸人」より「俳優」が似合う。実際、板尾自身も「お笑いには未練がない」と公言しているようだ。
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3作品を放送開始日の順でご紹介しよう。1作目は、フジテレビ系列で放送された「クロステイル~探偵教室~」(東海テレビ制作:4月9日~5月28日)。人気俳優の鈴鹿央士(22)が主演。板尾は推理作家で鈴鹿の父という役を演じた。
2作目は、WOWOWが放送した「WOWOWオリジナルドラマ ヒル」のシーズン2(4月15日~5月20日)。こちらは闇組織のボスという役どころだ。
3作目は、日本テレビ系列の「パンドラの果実~科学犯罪捜査ファイル~」(日本テレビ・Hulu制作:4月23日~)。板尾は警察庁の刑事局長を演じた。
推理作家、闇組織のボス、警察庁のエリート……と、役柄の広さが印象的だ。実際、ドラマや映画の撮影現場では重宝されているようだ。
ウィキペディアの「板尾創路」を見てみると、過去に出演したテレビや配信のドラマは約90作、映画は約80作が列挙されている。
加えて、映画監督としても3作品を撮った。そのうちの1本は、話題作の「火花」(2017年・東宝)だ。
まさに“八面六臂の大活躍”だろう。なぜ、これほど「俳優・板尾創路」が人気なのか、民放キー局で番組制作に携わる関係者が言う。
公式サイトの謎
「板尾さんは凡人から変人まで、何でも自由自在に演じます。その上で、“クセの強い悪人”という得意技も持っています。脇役としての存在感があり、あっという間に個性派俳優として人気者になりました。所属が吉本興行ですから営業力も強い。一つだけ舞台裏を明かすと、ギャラも意外に安い。今後も板尾さんの姿をドラマで見ることは多くなると思います」
これほど脇役俳優として高く評価されているにもかかわらず、吉本興業の公式サイトでは依然として「お笑い芸人」のカテゴリーに入っている。
サイトでは、お笑いコンビ「130R」のメンバーとして紹介され、相方のほんこん(58)と並んだ写真が掲載されている。
「確かに意外ですよね。例えば、旧芸名が『ほっしゃん。』の星田英利さん(50)も今は俳優がメインですし、吉本興業のサイトでも俳優として紹介されています。相方のほんこんさんも、ワイドショーのコメンテーターとして人気です。お互いにピンでやっていけるので、130Rとしての活動は少なくなっていく一方だと思うのですが……」(同・番組関係者)
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