【独自】自衛隊の20代隊員が後輩に「大麻」強要か 内部の捜査で発覚

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募集難の影響も……

 大麻を使用した時期や、発覚のタイミングはそれぞれ異なるが、ここ3ヵ月余りの間に報じられたケースだけでこれほどの件数にのぼるわけだ。自衛隊内で大麻が蔓延していることはもはや疑いようがない。防衛省関係者は次のように語る。

「自衛隊の採用時には薬物使用検査が行われています。ただ、検査前にだけ薬物の使用を控えたり、入隊後に使用し始めたりするケースも少なくないと思われます。隊員には抜き打ちの尿検査を実施していますが、そこで陽性反応が出るケースは後を絶ちません。ちなみに、処分者に陸上自衛隊の隊員が目立つのは、おそらく人数が多いからでしょう。海自と空自の現員がそれぞれ4万3000人ほどなのに対し、陸自はおよそ14万人に上りますから」

 それにしても、なぜ大麻による不祥事がここまで続発しているのか。

「少子化や景気回復の影響で自衛隊が深刻な募集難に陥っているのは事実。大麻によって処分されたり、逮捕される隊員の多くが20代ということを考えると、意識の低い若い隊員が増えていることも原因のひとつと言わざるを得ません」

 ウクライナに侵攻したロシアや、覇権主義的傾向を強める中国、さらに、挑発行為を繰り返す北朝鮮といった周辺国の脅威を前に、日本が防衛費増額を議論することは不可欠だ。その一方で、国防の要である自衛隊においては、何よりも隊員の綱紀粛正が求められる。

デイリー新潮編集部

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