「オリンパス粉飾事件」“長期勾留1位”の投資コンサル元代表と“証拠捏造”検察の戦い 再審請求へ
執念の作業
横尾氏が担ったとされるのは、オリンパスの簿外債務の資金繰りに使われた「LGTリヒテンシュタイン銀行」を同社に紹介したという役回り。これが刑事裁判の有罪判決の根拠となったのだが、横尾氏によると、そもそも横尾氏はLGT銀行の紹介者などではなく、関係者に対する検察の「偽証教唆」によって紹介者に仕立て上げられたという。
裁判は検察の違法行為だらけで、検察は、公判開始前の段階で「偽筆」「偽証」の証拠を提出するお粗末ぶりも。
「長期勾留中、私は朝から晩まで裁判対策に専念しました。特捜部が作成した100人分以上の供述調書に目を通し、事業計画書などは腱鞘炎に悩まされながら、手計算で延々と数字を確認していった。執念の作業のおかげで、13年4月、重要なことを発見しました」(つづく)
「週刊新潮」2022年6月9日号「MONEY」欄の有料版では、横尾氏の証言により、検察が行った証拠捏造について詳報する。
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