「値上げ許容」発言の黒田・日銀総裁 大炎上に荻原博子さんが“妙に納得した”ワケ
現金を増やすのが正解
荻原さんによると、“給与安、物価高”の時代を生き抜くためには、「借金をゼロにして、現金を増やす」のが正解だという。
「まさに2000年代の日本企業が採った方針です。彼らは不良債権の根絶を最優先とし、借金を減らして内部留保を貯め込みました。結果、大企業の多くはコロナ禍にもかかわらず、見事な決算となっています。企業が日銀を信用していなかったことが窺えて興味深いのですが、私たち庶民もこれを真似すればいいのです」(同・荻原さん)
ローンを組んでいる人は、なるべく前倒しで返済する。新規のローンには手を出さない。株だろうが何だろうが、投資などはもってのほか。物価高が直撃して生活が苦しくても、なるべく貯金に回す。
「年収の1年分を現金で持っていれば、たとえリストラされても雇用保険などを合わせれば2年間は無収入でも食べていけます。日銀の『お金を使ってください』という金融施策とは正反対ですが、自分の身を守るには現金を貯めることが一番なのです」(同・荻原さん)
註:家計の金融資産、12月末は1948兆円で過去最高、現預金が増勢=日銀(ロイター・電子・日本語版:3月17日)
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