これが「和久田ロス」なのか 「ニュースウオッチ9」「クロ現」の明暗
地味すぎる
「和久田アナと比べるのは酷ですが、山内アナはまだ緊張が解けていないように見えます。アナウンサーとしてのちゃんとした発音発声、カメラのターリー(放送や収録に使われていることを示すライト)に目線をきちんとやろうとすることで精一杯のようです。それも無理のないことで、彼女はまだ6年目。しかも、入局後4年間は金沢放送局にいて、昨年東京アナウンス室に入ったばかりです。NHKアナの出世登竜門である『おはよう日本』のキャスターを務めたものの、朝5時台を1年担当しただけで、いきなり『ニュースウオッチ9』に大抜擢されたのですから気の毒な面もあります」
他にはこんな指摘も。
「セットがグレー主体で地味すぎます。青井アナは民放アナのようにそつなくこなしていますが、衣装をもう少し明るくしたほうがいいのでは。NHKとはいえゴールデン帯の番組なのですから、スタイリストぐらいつけるべきでしょう。ニュースの構成も稚拙です。『報道ステーション』(テレビ朝日)までとは言いませんが、外連味だって少しは欲しい。全体が地味すぎて、緊急速報でもなければチャンネルを合わせる気になりません」
かくして和久田ロスは極まった。
産休アナが次々
「NHKと言えば、数字など気にしていないようで、最近は民放以上に気にするようになりました。特に今の前田晃伸会長になってからは、コア層も重要視するようになりました。37年続いた『バラエティー生活笑百科』、『ためしてガッテン』の頃から27年続いた『ガッテン!』が打ち切られたのはそのためですし、平日午後10時45分からの夜ドラを“若年層ターゲットゾーン”と設定しているのもその表れです」
それだけに、和久田アナがいなくなったことは痛手だったようだ。一方、もう一人のエース、桑子アナはと言えば、
「彼女は『クローズアップ現代』のMCとしてイキイキとやっていますね。硬軟取り交ぜた話題にも対応しています。先日はテレビ東京を辞めたばかりの佐久間宣行プロデューサーをゲストに、スマホで撮る縦型コンテンツの流行を取り上げるなど、進取の精神に富んだスタッフにも恵まれているようです」
とはいえ、彼女だって昨年9月に小澤征悦と結婚したばかりだ。
「井上あさひアナ(40)も妊娠と報じられました。彼女も『ニュースウオッチ9』で人気を誇ったアナウンサーでした。また、今後が期待される林田理沙アナ(32)も正式発表こそありませんが、結婚したと報じられています。これまでは人数の多さで、何とか次代を育ててこられたNHKですが、近年は徐々に人材が枯渇してきているように見えます」
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