「大城」2軍降格で巨人の捕手問題は危機的状況 残る「小林」のリードも不安が

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 6月2日、巨人はソフトバンク相手に3―0と完勝した。菅野智之(32)と大勢(22)の“黄金リレー”で0封。打線は丸佳浩(33)が2発のホームラン。ソフトバンクの3連勝を阻止し、快哉を叫んだG党も多かっただろう。

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 担当記者が言う。

「ソフトバンクとの3連戦では、Twitterが興味深い傾向を示しました。巨人のキャッチャーに対する投稿が相当な数に上ったのです。具体的には、大城卓三捕手(29)への批判が過熱気味となり、同時に小林誠司捕手(32)の“待望論”が多く投稿されたのです」

 原辰徳監督(63)は今季、大城と小林を併用してきた。しかし、試合出場数を見ると、大城を優先してきたのが一目瞭然だ。6月6日現在、大城の出場は44試合を数えているが、小林は25試合にとどまっている(註1:以下、成績は全て6月6日現在)。

「原監督が報道陣の前で、大城への期待を口にしたことも何度もありました。例えば3月5日に行われた対日本ハムのオープン戦で、原監督は大城が『やっぱり一歩、二歩リードしていますよ。間違いなく』と、巨人の捕手陣の中でも頭一つ抜けたと評価したのです」(同・記者)

 大城の魅力は長打力だ。昨季も本塁打11本を記録している。

「原監督の太鼓判もあり、守れて打てる捕手が久しぶりに誕生するかと期待を集めました。それこそ通算406本塁打を記録した阿部慎之助コーチ(43)の“後継者”にもなれるのではないか、そんな声もあったほどなのです」(同・記者)

大城に批判の嵐

 ところがシーズンが開幕すると、大城にとって最大の売りであるバッティングがパッとしない。148打席で打率は2割2分1厘、本塁打は2本という具合だ。すると次第に、“インサイドワーク”の問題がクローズアップされるようになっていく。

「対ソフトバンクとの3連戦戦は、5月31日の初戦は1―3、6月1日の第2戦は3―6で敗れました。特に第2戦、ドラフト3位ルーキーの赤星優志投手(22)がソフトバンク打線に捕まり、6失点で降板となりました。Twitterでは、この2戦目における大城のリードについて、疑問の声が多数投稿されました」(同・記者)

《大城は、巨人の投手陣を潰す気かな? 本当に大城この所悪すぎ、リードに陰りが見える》

《大城、打てないしリードも酷評されてるし。何で二軍に行かないの?》

《もうこれ以上、大城さんを起用したら、G党は、切れまっせ。リードもバッティングも体裁を欠いてるし》

 結局、6月2日に大城は2軍行きが決まった。日刊スポーツは「不調による2軍再調整は初」と報じた(註2)。

 原監督は大城を擁護した。2日の試合後、報道陣に「非常に存在の価値、存在感のある人」と変わらぬ評価を示し、「また元気な姿で戻ってくることを期待しているということです」と激励した(註3)。

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