海外で空前の「ヤクザブーム」 ドラマ「TOKYO VICE」が好評
原作には否定的な評価も
海の向こうで人気を博する、新聞記者とヤクザの話。背景には、空前の“ヤクザブーム”があるという。
『だからヤクザを辞められない』などの著書があるノンフィクション作家の廣末登氏はこう話す。
「私のもとにも、ここ数年、海外のテレビ局や研究者から“ヤクザの話を聞きたい”という相談がひっきりなしにくるようになりました。なんでもアメリカでヤクザを題材にしたテレビゲームがヒットし、それをきっかけにブームが生まれたそう。ただ、彼らが思い描いているのは古き良き時代のヤクザで、実態にはそぐわないものもある。中には“ヤクザは褌を締めているのか”なんて的外れな質問までありましたね」
少し温度差も感じる日本とアメリカのヤクザ認識。
そんな事情からか、ジェイク氏の原作には否定的な評価もあるのだという。
先の記者いわく、
「4月27日発売のアメリカの老舗エンタメ情報誌『ハリウッド・リポーター』に“「TOKYO VICE」関係者から「うそ」の指摘”という記事が出たんです。この記事ではジェイク氏の体験が“奇想天外な出来事”と表現され“誇張”や“フィクション”も含まれていると批判されていました」