「100人をナンパ」「カラオケで軍歌」 東大初の力士・須山、知人が語る“変人”エピソード
角界では初の東大出身力士となる須山(24)=本名・須山穂嵩=がついにお目見えした。大企業や中央官庁といった就職先を差し置いて「土俵」を目指したのはなぜなのか。過去をひもとくと、湧いて出てくるのは、学生時代のあまりに破天荒すぎるエピソードだった。
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【写真5枚】東京大学相撲部時代の須山。学生時代は100人をナンパしたという逸話も
東京大学文学部で哲学を専攻する4年生の須山が“デビュー”したのは、夏場所が行われていた5月10日のこと。新弟子検査合格者などがとる「前相撲」に登場し、いきなり3連勝を飾ったのだ。
「前相撲とは大学入試に受かっての初めてのテストのようなものです。これを受け、6月末に発表される名古屋場所の番付発表で須山の力士としての番付が決まります」(相撲担当記者)
“なぜ校則を守らないといけないのですか”と果敢に質問
須山は埼玉県出身で、さいたま市立浦和高校から慶應義塾大学に進み、仮面浪人した末に東大へと進学した。
「中学校3年生のとき、高校の入学説明会に金髪で来ていたんですよ」
と振り返るのは高校時代の同級生。
「親も同伴の説明会だったので、あまりに目立って一躍有名人になっていました。入学式ではさすがに黒髪になっていましたけど」
入学後も、
「文化祭で歌自慢コンテストのようなイベントがあったときには、須山君も出場した。驚いたのは歌ったのが軍歌だったこと。優勝は逃したものの、一番注目されていました。また、弁護士を招いた講演でも“なぜ校則を守らないといけないのですか”と果敢に質問していた。高校では全員が部活に入るというルールがあったんですけど、彼は帰宅部。良い意味でやんちゃで他人に縛られない人でした。東大は当時から入りたいと言っていたと思います」(同)
念願の東大に入学すると、それまで縁のなかった相撲部へと入部する。
本人は過去のインタビューでこう答えている。
〈相撲が好きだったので。軽い気持ちで見学に来てみたら面白そうだった〉
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