防衛費“5兆円増”で自衛隊が購入すべき兵器は? 専門家が「トマホーク」を挙げる理由
自衛隊の苦手分野
ロシアや中国を相手にする陸上戦では、正規軍同士の戦いになる。これに対し、北朝鮮は特殊部隊や決死隊によるゲリラ攻撃が想定される。
「実は、自衛隊が苦手にする分野が、対テロ・対ゲリラを想定した『市街地戦闘訓練』なのです。一時期は力を入れていたのですが、自衛隊内部で『まずは正規戦の訓練にこそ力を入れるべき』と異論が出るなど、なかなか内部で統一見解が取れていないのです」(同・軍事ジャーナリスト)
防衛費の増額に、少なからぬ有権者が理解を示すという状況は、日本の戦後史を考えれば異例だと言える。
自衛隊からすれば千載一遇のチャンスだろう。この好機を最大限に利用し、本当に強い防衛力を構築することが求められているのは言うまでもない。
註:米国製最新鋭機を次々調達=新型空中給油機は鳥取-大型無人機部隊、三沢に・防衛省(2019年9月1日)