キャンディーズ、太田裕美から、吉川晃司、森口博子まで……「スクールメイツ」が生み出した「未熟さ」を武器とする芸能文化
ジャニーズ、AKB、宝塚……日本の芸能界のスターたちには、世界のトップアーティストに比べると、どこか「ひたむきさ」「健気さ」「アマチュア性」を感じさせるところがあります。ファンの間では、実力の高さや技芸の完成度は、必ずしも人気の絶対条件とはならず、むしろ敬遠されることすらあるといいます。
そのような日本独特の芸能文化はどのように生まれたのでしょうか。社会学者の周東美材さんの新刊『「未熟さ」の系譜―宝塚からジャニーズまで―』から、一部を再編集して紹介します。...