岸信夫防衛相の「車いす」移動が、安倍元首相の後継候補に与える影響とは?
解散はしばらくない
この記者が続ける。
「次の衆院選が“明日にでもある”という状況なら岸防衛相も立つ用意があるようですが、7月の参院選での与党の勝利が予想される中、“解散はしばらくない”という見方が永田町では支配的です。ということで、岸防衛相は引退して静養に努める一方、信千世氏が打って出るとのプランが取り沙汰されているのです」
もっとも、そうすんなりと行かないのが政界の常である。
「山口県内の4小選挙区はさしあたって、安倍・岸の両氏のほか、林芳正外相、高村正大氏(高村正彦元自民党副総裁の子息)と自民党が独占しており、かつ、次期衆院選では議席が1減って3となり区割りも変更される可能性が高まっています。つまり誰かが譲るか、さもなくばガチンコでぶつかって勝ち上がるしかない。その場合、年齢やキャリアといった“顔”の部分が大事になってくる。信千世氏はサラブレッドではあるけれど、政治家経験ゼロですから、その点でどうしても見劣りしてしまいますよね」(先のデスク)
後継問題に加えて選挙区減の問題も絡み、岸防衛相の車いす移動は波紋を広げている。
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