立浪「中日ドラゴンズ」に暗雲 「中村紀洋コーチ」二軍降格のウラで、主砲候補・石川昴弥を巡る確執

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京田の強制送還で生じた不協和音

 チームには、中村コーチの配置転換の前から立浪監督への不信感が蔓延していた。

「昨春キャンプの臨時コーチの時から打撃を買っていなかった京田陽太が(5月4日のDeNA戦の)遊撃守備でミスすると、試合中にもかかわらず2軍落ちを命じ、横浜から名古屋に帰した。この一件でチーム内に不協和音が生じ始めた。星野(仙一)監督は選手に“区別はしても差別はしない”と言い、采配から情実を排していた。実際、懲罰交代しても翌日にはチャンスを与え、“強制送還”などはしなかった。それに対して、“立浪さんはそういうことをやるんだ”と選手は疑心暗鬼に。その矢先に中村コーチ降格でまたか、となった。根尾(昂)の二刀流もどっちつかずになるとの批判的な声が多かった。就任時は外野一本と言っておきながら遊撃、そして投手と朝令暮改も甚だしい。選手もコーチもしらけつつある」(古参のスタッフ)

 事実、京田を強制送還した5月4日からチーム成績は下降線をたどった。共感を得られない指揮官の采配と無関係であるはずがない。

12年越しで叶った監督就任だが……

 立浪監督は、球界を代表する内野手として一時代を築いた現役時代から、監督候補と目されながらも一部フロントの評価が低く、“在野”の時期が長かった。昨秋、悲願だった監督の座に就いた時は引退から12年が経過していた。

「立浪監督にしてみれば念願かなっての監督就任だが、早くも選手起用に不公平感が出ている。しかも、中村コーチの処遇については自分の言葉による説明を避け、デーブにYouTubeで代弁させて世論操作したように見えたことも心証が悪い。球団としても、今季はお試し期間として自由に采配を振るわせても、来季も不振なら進退問題は必至だろう」(名古屋の放送局関係者)

デイリー新潮編集部

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