韓国旅行再開で「観光ビザ」を求め領事館前に1000人集結の大パニック…徹夜組も出現

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 コロナ禍で中断していた韓国旅行が、いよいよ再開する。ただし、これまでと違って、観光ビザが必要となる。6月1日からビザの発給がスタートしたが、東京・南麻布の韓国領事館前は初日から1000人以上の行列ができるパニックとなった。

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Twitterで流れた「徹夜組情報」

 記者も3年ぶりに韓国に行ってみようと、昨夜のうちに申請書類を準備していた。だが、受付開始の午前9時前、領事館前に到着すると、絶望的な光景が広がっていた。視界の果てまで続く長蛇の列。500メートルくらい歩いてようやく最後尾に。ゆうに1000人は超えている。

 先頭の方にいる21歳の大学生二人組に声をかけると、「朝、5時半に来ました」。昨夜Twitterで徹夜組がいることを知り、慌てて始発に乗ってきたという。卒業旅行として、6泊7日、ソウルを中心に観光する予定だ。

「2年前にも行きましたが、当時の航空券代は3万円。それが6万円に跳ね上がっていてビックリでした。加えて、ビザの取得費用、帰国する際に現地で受けなければならないPCR検査費用などの出費がかさみますが、ずっと我慢してきた海外旅行なので背に腹は代えられません」

楽しみにしていた韓流アイドルショップめぐり

 一人で並んでいた20代の会社員は腕時計を見ながら、やきもきしていた。10時半の出社時刻が差し迫っているからだ。彼女も年2回、韓国に遊びに行っていたが、コロナ禍でお預けを食らっていた一人。いつ再開するのかと、ニュースに気を配ってきたと話す。

「目当ては、向こうに住んでいる友人との再会と、大好きな女性アイドルグループ『RedVelvet』関連のショップめぐりです。ここまで長蛇の列ができるとは思っていなかったので、朝6時に来てよかった。こうなったら、遅刻も仕方ない。なんとか今日中に申請するつもりです」

 列をじっくり見てみると、9割方が女性である。目的は、美容、グルメ、韓流アイドルなど多岐に渡るのだが、中にはこんな人も……。

「彼氏が韓国人で、8月から兵役に入るんです。だから、今のうちに会っておきたくて……。ただ、この行列を見て、会いに行けるか不安になってきました」

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