ギリありえそうな科学技術がカギの「パンドラの果実」 見どころはディーン・フジオカの狂気

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 ふと気付いたのだが、日テレのドラマを書くのは約半年ぶり。日テレは新奇性や話題性のある作品も多く、最も若い人向けに舵を切っている印象はあるが、今期は焼き直しが多い。おかっぱ頭の新人が社内をドタバタ走り回るのはキツイし、祖父の呪いを謳う美形の少年探偵にも新しさはないし、先回りする探偵の続編はコント劇場と化して、別モンになっとるし。あれはあれで香ばしいのだけれど。唯一「お、これは?!」と思ったのが「パンドラの果実」だ。

 眉目秀麗&頭脳明晰な刑事(ディーン・フジオカ)と土着的昭和マインドの刑事(ユースケ・サンタマリア)のよくある組み合わせ、さらには若き天才科学者(岸井ゆきの)を招聘(しょうへい)というスタイルに、特筆すべき新鮮味は1ミリもないのだが、事件の中身というか、概要がちょっと興味深かったので。...

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