一家4人で給付金「9.6億円」詐欺 父親・谷口光弘容疑者が持ちかけた、インドネシア「油田開発」投資話

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話をはぐらかして汗だくに

 だが、スラスラと淀みなく説明を続ける谷口に対し、この男性は疑いの目を向けている。

「油田開発となればかなり大きなビジネスですが、契約書に目を通すとネット上で機械翻訳したような拙い英文が並んでいました。私は東南アジアに伝手があるので、“現地の担当者の方と直接、話をさせてほしい”と言ったのですが、彼は話をはぐらかすばかり。その辺りで、どうも怪しいな、と。さらに、こちらがひとつひとつ話を詰めていくと、喫茶店は冷房が効いて肌寒いほどなのに、彼だけが汗だくになった。少なくとも、彼に億単位のお金を任せられるとは思えませんでした。当然ながら融資も断っています」

 この男性の話を聞く限り、詐欺師としての腕前は一流とは思えない。そんな男が手を染めた前代未聞の巨額“給付金詐欺”事件。果たして、どんな結末を迎えるのか。

デイリー新潮編集部

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