フジ「元彼の遺言状」 綾瀬はるか演じる弁護士は大人気ドラマの主人公に似ている

エンタメ 芸能

  • ブックマーク

どうせならやり切れ

「『ドクターX』の米倉には、もうひとつの鉄板ゼリフ『いたしません!』もありましたし、銭湯入浴、麻雀シーンもお決まりでした。岸部一徳の『メロンです。請求書です』は、待ってました!の『水戸黄門』の印籠シーンです。しかも、番組全体には『木枯し紋次郎』のニヒル感が漂う……過去作品の良さを取り入れつつ、創意を加えて、独自の作品に見事に仕上げています。やはり脚本家の差でしょうね」

「ドクターX」は、「やまとなでしこ」(フジ)や「ハケンの品格」(日本テレビ)の中園ミホ氏の脚本だ。

「横綱の彼女に比べたら、『元彼』の脚本家はまだまだ……。視聴率女王の綾瀬で、一気呵成に、第2の『ドクターX』にしようと目論んだのかもしれません。どうせやるなら、とことんやり切ってもらいたいですね」

 そうは言っても、次回からは最終章に入る。

「これまで綾瀬のバディ、大泉が演じる篠田敬太郎の正体は判然としませんでしたが、第6話ですでに亡くなっていることがわかりました。第7話のラストでは、『ぼくは殺人犯なんだ』と明かしました。いよいよ佳境です」

 彼が糠床に隠していた6種類もの身分証明書の名前は、全てが異なっていたのも気になる。

「8%台だったドラマが終盤に入って、合格点の12~13%に巻き返した例は、残念ながら聞いたことがありません。見逃し配信のTVerでは、ここへ来て過去全話の無料配信を始めました。果たしてどの程度巻き返すことができるか」

デイリー新潮編集部

前へ 1 2 次へ

[2/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。