小泉進次郎の応援演説に黄色い歓声 菅前首相は足取りがフラフラ? 参院選で巻き返しを図る自民党

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落ちそうで落ちない? 足取りが危なっかしい菅前首相

 かたや、いささか頼りなかったのは菅氏である。

 壇上にあがる際、足を滑らせてズッコケてしまったのを皮切りに、ワクチン接種にまつわるアレコレや経済政策における自身の手柄話をメインに語る。

 よく言えば堅実、真面目、誠実で、首相時代と同じテイストではあるのだが、キャッチーかといえば別の話で、会場をあとにするギャラリーもちらほら。

 さらにこの日の菅氏は締めのあいさつの途中でフラフラと倒れそうになって、周囲をヒヤリとさせる一幕もあった。

 そんなこともあってか、最近一部では重病説も流れたものの、「目の手術をしたことに尾ひれがついただけ」(担当記者)。

 実際にはピンピンしているのだそうだ。

 猛スピードでのワクチン接種など首相時代にさまざまな政策を実行した菅氏の目には、大したことはしていないわりになぜか支持率が抜群に高い現首相はどう映っているのだろうか。

 さて、2010年に立候補した時には完全に色物視されていた三原氏も、気付けばもうすぐ2期目を終えるのでキャリアは10年超となる。すでに副大臣や自民党女性局長などを経験し、現在の肩書は内閣府大臣補佐官。今ではもう「顔はやばいよ、ボディーやんな、ボディーを」などという往年の名セリフでいじられることもめっきり減った。

 この日は自らが応援される立場だったが、日頃は応援を依頼されることも多いようだ。与党政治家としての実績はさておいて、自民党の議員としては貢献度が高いのかもしれない。

 今回の参院選でも、タレント候補と称される人々の立候補が予定されている。乙武洋匡、水道橋博士、生稲晃子、中条きよし等。乙武氏はじめ、立候補だけでニュースになる点は他の候補よりも有利だろう。

 そこに違和感を覚える国民は少なくないものの、この有名人頼みの路線だけは与野党一致して維持している点のようだ。

撮影・土居 誉、西村 純

週刊新潮 2022年6月2日号掲載

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