「慰安婦は売春婦の一種」発言で刑事訴追された韓国人教授の告白 「本質は悲惨な貧困」
「慰安婦生活者より一般売春店に従事した女性の方が多い」
金柄憲の四つの基準のうち、第1の基準は最近入手した資料によってさらに裏付けられている。他でもない「国史編纂委員会韓国史データベース」が提供する資料だ。それは一枚の地図で、「連合軍翻訳通訳部報告書で言及された日本軍慰安所の位置」(掲載の図)と題されている。
金柄憲の指摘のように、日本本土、朝鮮、台湾、満洲には軍慰安所が全く存在しないことが確認できる。慰安婦らの記憶と主張だけに依存して、軍慰安所の位置を把握したこれまでの地図とは全く異なる姿だ
ちなみに、この「連合軍翻訳通訳部報告書」は、朝鮮人を含む日本人戦争捕虜に対する米軍の尋問報告書、及びこれを総合した研究報告書に基づいて作成された。
この四つの基準に照らして金柄憲は、挺対協が発刊した『強制連行された朝鮮人軍慰安婦たち』シリーズ6巻、そして『中国に連れて行かれた朝鮮人軍慰安婦たち』シリーズ2巻に登場する証言を交互に分析した。そこで彼は「相当数が上記の事項に該当する」と明らかにする。つまり「日本軍の管理・監督の下で日本軍慰安婦生活をした女性より、一般売春店に従事した女性の方が多い」と指摘したのだ。
さらに金柄憲は、「日本軍によって『強制動員された場合』は存在せず、存在することもできない」と断言する。彼の緻密な分析の結論は、「女性家族部に登録されたいわゆる『日本軍慰安婦被害者』の240人のうち、『慰安婦被害者法』が定義している『日帝によって強制動員』された事例は一人もいない」という衝撃的宣言に終わる。
この主張を裏付けるため、金柄憲が最も粘り強く分析した事例が、1993年に挺対協が出版した『強制連行された朝鮮人軍慰安婦たち「証言集 I」』に登場する李容洙、及び金学順の事例である。次回はそれを詳しく見ていこう。(敬称略)
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