「見取り図」のメイン番組が急に増えた事情 ライバル争いはどうなっている?

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早すぎた霜降り

「この2~3年で人気となり、レギュラー番組が急増したのが千鳥です。彼らならMCを任せられると、冠番組を作りたい芸人として一大ブームが起こりました。その後に、お笑い第7世代の霜降り明星が抜け出し、彼らのMC番組が増えました」

 第7世代はこのところパッとしないが……。

「その隙を縫うようにブレイクしたのが、かまいたちです。MCを任せられる芸人として、ここ1年で彼らの番組は急増し、最近では新芸人MCのトップと言えます」

 川島明(43)は入らないのだろうか。

「川島の人気は確かにスゴイのですが、麒麟というコンビが世に出たのが20年近く前なので、新人というくくりではピンときません。彼はNSC大阪の20期(1997年)ですから、世代的にもかなり上です。ちなみに、どちらもNSCを出ていませんが、千鳥は遅咲きでNSC大阪の21期(1998年)と同期、霜降りはNSC大阪の33期(2010年)と同期と見なされています。霜降りは、まだMC術を身につける前に売れてしまったのかもしれません。かまいたちはNSC大阪の26期(2003年)、見取り図は29期(2006年)ですから、そのくらいの修行期間は必要なのかもしれません。ニューヨークは大阪ではなく、NSC東京の15期(2009年)ですから、大阪で言えば32期と同期ということになります」

 なぜ見取り図は、突然、出てきたのだろう。

4月から東京進出

「彼らはもともと大阪のコンビですが、この4月から東京吉本の所属となり、住まいも東京に移したんです。漫才師としての実力が知られていたところに、本格的に東京に進出したことでオファーもしやすくなったこともあるのでしょう。ブレイクするにはもう少し時間が掛かるかと思っていましたが、彼らに賭けてチャレンジするテレビマンが多く、お試し期間ではあるものの一気にメインの番組が増えたのだと思います」

 MCとしての実力はどうなのだろう。

「かまいたちの場合、山内健司(41)と濱家隆一(38)がどちらも引き立つMCぶりで、バランスもいい。しかし、見取り図の場合、柄の大きい盛山が目立ちすぎているように思います。彼が仕切り、ボケ、ツッコミなど全役をこなし、相方のリリーはサポート役のように見えてしまっています。リリーが引き立つMC術を身につけることが必要でしょう」

 早くも、オズワルド、アルコ&ピース、シソンヌ、錦鯉と言った芸人たちは、虎視眈々と次の座を狙っている。

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