W杯一次リーグで日本はスペインに大敗する可能性 ならばどう戦うべきか

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日本の1トップは誰?

 先週、ヨーロッパの視察から戻った森保一監督は、EL(ヨーロッパリーグ)のフランクフルト対バルセロナ戦(1-1、3-2)を観戦し、次のような感想を述べていた。

「バルセロナの4-3-3に対し、フランクフルトは3-4-3から5-4-1の形で上手く受けながら、ダメージになる崩され方はさせずに、ボールを奪ったら素早い攻撃でチャンスを作っていた。相手が攻めあぐねているときに、しっかりボールを奪って、幅を使って攻めていた。スペインは五輪代表もビルドアップ能力が高いので、しっかりバランス良く守らないとやられてしまう。守備だけの守備ではなく、そこからしっかり攻撃につなげないといけない」

 そして選手では3トップの左に入った鎌田大地が「アクセントになっていた。相手にとって厄介な存在になっていた」と高く評価した。これまで森保ジャパンは、試合の流れの中で3BKになることはあったが、最初からトライしたことはなかった。

 6月に予定されている4試合のテストマッチで最大の敵と言えば、6日に国立競技場で対戦するブラジルに他ならない。この試合で森保監督が3-4-3から5-4-1に可変するシステムを採用するのかどうか。そして機能するのかどうか。

 3BKの人選と中盤の構成、さらには1トップに誰を起用するかなど、見どころの多い試合になることは間違いないだろう。

六川亨(ろくかわ・とおる)
1957年、東京都生まれ。法政大学卒。「サッカーダイジェスト」の記者・編集長としてW杯、EURO、南米選手権などを取材。その後「CALCIO2002」、「プレミアシップマガジン」、「サッカーズ」の編集長を歴任。現在はフリーランスとして、Jリーグや日本代表をはじめ、W杯やユーロ、コパ・アメリカなど精力的に取材活動を行っている。

デイリー新潮編集部

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