「チコちゃん」パワハラ炎上 民放テレビマンが「マナー講師ではなくNHK」に違和感を覚えるワケ

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SNSは炎上

「女性スタッフは辛うじて笑顔を浮かべますが、思わず涙をこぼしてしまいました。番組は更に続き、女性講師は椅子の座り方についても厳しい注意を与えます。この時、MCの岡村隆史さん(51)が『(スタッフが仕事を)辞めてしまうよ……』と呟きました。こうした放送内容に、『これではただのパワハラではないか』と視聴者が反発したのです」(同・担当記者)

 念のためTwitterに投稿された批判を引用しておこう。

《知らない事を習うのが講習であってそれを教えるのが講師でしょ。相手の無知につけ込んでヒステリックに罵倒するのは講習でも何でもないただのパワハラです》

《マナー講師のパワハラぶりに反吐が出る。本題(フォークの歯の本数)と何も関係ないじゃん。制作側はあんなのおもしろいと思ってんのかな。AD?の女の人が可哀想》

《大変気分が悪くなりチャンネル変えた。あれは、ほとんどパワハラ。いきなり怒鳴る人とは話したくない聞きたくない》

NHKらしからぬ判断

 民放キー局でバラエティ番組を担当しているディレクターは、「NHKがあんな演出を許すのかと驚きました」と言う。

「女性講師はテレビ出演の経験も豊富で、以前から厳しい指導が話題でした。彼女はいつも通りに“キャラ”を演じただけで、そのこと自体は問題ではないと思います。問われるべきは、NHKの演出姿勢と、あの場面を『これはパワハラに当たらない』と判断したことの正否です」

 基本的に、NHKは民放より“コンプライアンス”に厳しいというイメージがある。だからこそ、「チコちゃん」の炎上には多くのテレビ関係者が驚いたという。

 おまけに、民放であれNHKであれ、撮影して編集したものを、そのまま放送することはない。試写が行われ、局内で内容が厳しくチェックされる。

「女性スタッフが涙をこぼした場面は、民放キー局の試写でも問題視されたと思います。バラエティ番組として笑える内容にとどまっているのか、女性講師が悪者に見えないか、議論を重ねたに違いありません。この際、注目されるのは女性講師の“パワハラ”ではないでしょう。涙をこぼしたのが“素人”だった点のはずです」(同・ディレクター)

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