プロ野球で“退場宣告”が急増の理由は? シーズン序盤で早くも3件
4月24日のオリックス対ロッテ戦で、ボール判定に苦笑いしたとされる“完全男”佐々木朗希(20)に白井一行球審(44)が詰め寄った“事件”は物議を醸した。
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5月14日には同じくオリックス対ロッテ戦で、ストライクの判定に井口資仁監督(47)が猛抗議し、試合終了ながらも退場処分に。翌15日も同一カードで今度はロッテのレアード(34)が、やはりストライクと判定した球審に英語で暴言を吐いたとして退場処分を受けた。ちなみに、このときの球審も白井審判員だった。ファンの間では彼とロッテとの軋轢を危惧する声もある。
「3月29日の中日対横浜戦でも、横浜の大和(34)がストライク判定した球審を侮辱したとして退場宣告を受けています。シーズン序盤で早くも退場3件。かなり異常状態といえます」
と大手紙デスクが語る。
乱闘騒ぎが激減した理由
退場といえば、かつては選手同士のいざこざが発端になることが多かったが、
「侍ジャパンが常設されて、球団間の垣根が低くなり、また合同自主トレを行うなど選手同士が仲良くなった結果、乱闘騒ぎが激減した。代わりに審判との衝突が目立つようになりました」
その衝突は、大抵がストライクとボールの判定が火種となっているが、
「2018年から導入されたリクエスト制度で判定トラブルが減りましたが、球種判定は対象外なのです」
それにしてもなぜ今季はかくも退場処分が多いのか。
「あくまで仮説ですが、コロナ禍の20年、21年シーズンは無観客又は人数制限のため球場は静かだったので、テレビのマイクに拾われるのを恐れて、選手たちはヤジ等を控えた。ところが制限が解除された今季は、多くの観客が入って球場がザワついている。そのため、選手たちも以前のように、というか2年分の鬱憤を発散するかのように不満を爆発させている気がします」