手越祐也の「脱毛サロン」は閉店…副業で大成功した芸人、巨額の借金を抱えた歌手は?
小林旭の負債
しかし、成功者より失敗した人のほうが多いことは、誰もが知る常識だ。芸能人の副業でも、それは変わらない。
「特にバブル期に投資し、バブル崩壊で辛酸を嘗めた大物芸能人は少なくありません。今となっては信じられないほどの巨額負債を抱えた歌手や俳優がたくさんいました」(同・記者)
例えば2003年、FLASHは小林旭(83)の自宅が債権回収会社によって「仮差し押さえ」の状態にあると報じた。
「小林さんはバブル期に不動産やホテル業などに投資しますが、バブル崩壊で失敗しました。自宅には51億円の根抵当権が設定。そのうち46億円は返済されていましたが、残り5億が工面できずに仮差し押さえとなったようです」(同・記者)
同年11月に小林は新曲を発表したが、集まったメディアは借金にしか興味がない。そんな様子が、スポーツニッポンの記事「小林旭、ビジネスに失敗…借金告白――23年ぶり新曲発表」に描かれている。
《この日、集まった報道陣に小林は「好きで借金しているわけでない。我々芸人には何の保障もない。せめて自分の世界を支えられるように第2のビジネスを始めたんだけど、失敗した。借金も財産のうち」とさばさばした表情》
返済を重ねた藤田まこと
ちなみに、小林は“タニマチ”の援助で負債を返済した。
週刊新潮が2017年6月に掲載した、「昭和とバブルの影法師 『狂乱時代』の目撃証言 第2回 「地上げの帝王」早坂太吉 『小林旭』が肩を揉んでチャラにした40億円大借金」に一部始終が描かれている。
他にも不動産投資で多額の負債が報じられた芸能人は多い。ほんの一部を、スポーツ紙の見出しからご紹介しよう。
◆五木ひろし ゴルフ場開発で20億円の借金 本人は”男のかい性”を強調(日刊スポーツ・1992年3月3日)
◆大屋政子さんのゴルフ場に会社更生法の適用を申請 負債161億円/奈良地裁(読売新聞大阪朝刊・1997年3月30日)
不動産投資に比べると、飲食店経営は失敗しても火傷の度合いが少ないイメージがある。だが、現実は甘くない。こちらも失敗すると巨額の負債を生む。
◆藤田まこと 夫人経営「嵐山主水」が倒産 負債30億円 5店舗手放し返済(日刊スポーツ・1993年10月8日)
◆大場久美子 自己破産で釈明会見 女優一本で出直し誓う(同・1994年4月20日)
「藤田まことさん(1933〜2010)は奥さんが経営していたレストランが不渡りを2回出し、倒産しました。2004年にスポーツ報知のインタビューに応じ、『あと数年で完済する見通し』と明かしました。しかしながら、藤田さんは2010年に亡くなっており、『借金は返せなかった』との指摘もあります」(同・記者)
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