なぜ20代前半の女性に梅毒が激増? 原因の一つはインバウンド政策か
シューベルト、アル・カポネ、間宮林蔵――。この三人に共通する病気といえば「梅毒」である。わが国では戦国時代から文献に登場し、第2次大戦直後には年間20万人を超える感染者を記録した。だが、抗生物質の普及で2003年には年間509人にまで激減。国内からはほぼ一掃されたかのように見えた。
「ところが、そこから再び感染者がじわじわと増加し、10年ほど前から爆発的に増えてきたのです。昨年は、じつに7875人に達しました」
とは厚労省の担当記者である。...