“和製ジャベリン”の実力とは? 戦場で活躍する「最先端手術車」とは? 他国の侵略を阻む自衛隊の先進的装備

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日本版ネプチューンは三菱重工がつくる

 陸ではなく海からの攻撃への防御はどうか。

 4月14日に沈没したロシア黒海艦隊の旗艦「モスクワ」について、ウクライナ側は「国産の対艦ミサイル〈ネプチューン〉を2発命中させ撃沈した」と発表。ウクライナは旧ソ連時代から軍需産業の集積地であり、現在も高い技術力を保持している。ネプチューンの活躍は、その力を示した例といえるだろう。

 そのネプチューンの“日本版”としての役割を期待されるのが、三菱重工の「12式地対艦誘導弾」である。島国日本にとって、地上から敵の軍艦を狙い撃ちするこのミサイルはまさに国防の切り札といえる。

 この12式地対艦誘導弾は現在、主に南西方面に配備されている。

まだまだある、自衛隊の先進的装備

 今のところ、プーチン大統領は核兵器の使用については可能性をチラつかせるにとどまっている。生物兵器、化学兵器も使用の危険性はあるものの、現時点では使っていないと見られている。

 この種の攻撃に備えて自衛隊が保有しているのがNBC偵察車である。N(核)B(生物)C(化学)兵器に対処するこの偵察車は、外気に触れないまま汚染物質を回収できる。

 また、こうしたケースで使用される「防護マスク」はすでにウクライナにも支援物資として送られた。有毒ガスなどを防御できるだけではなく、内部の汗を外部に出すこともできるという高性能マスクだ。

 他に自衛隊が有している先進的装備としては、戦地で負傷者を治療する「野外手術システム」が挙げられるだろう。一見、ただのトラックのように見えるが、1日に12人ほどの手術を行うことができるという。内部の写真を見ればちょっと前のドラマ「TOKYO MER」に登場した手術車を連想される方もいるかもしれない。

 ロシアの国際法を無視した野蛮な侵略を目にし、日本国内では一層の防衛力増強を求める声が上がり始めている。

 一昔前なら、自衛隊の装備強化を唱えると「軍国主義の復活」などという批判が必ず起きたものである。しかし、現在は、その手の批判を「平和な時代だったからこその空論」と受けとめる人が増えているのではないだろうか。

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