自粛で悪化する「腰痛」「ひざ痛」 自宅でできる「セルフ矯正」とは?
腰痛で悩む人が倍増だから
今回、紹介したセルフケアはみなストレッチで、どれも私が自分のために施しているものです。ただ、私のもとを訪れる患者さんが、ひどい腰痛やひざ痛を抱えているときは、自宅でできるセルフケアとして紹介しています。
冒頭でも述べましたが、このコロナ禍、家に引きこもって同じ姿勢をとり続けた人は、運動量も如実に減ってしまいました。その結果、老若男女を問わず、体が非常にこわばってしまった人が、かなり目につきます。在宅で仕事をしてきた人の半数以上は、明らかに体に変調をきたしていますし、家から出なかった高齢者も同様です。
こうして腰痛で悩む人は、以前の2倍ほどに膨らんだのではないか、という実感が、私にはあります。特に高齢者は、ただでさえ腰痛に悩まされている人が多いのに、行動が制限されたことで、一挙に体がこわばってしまいました。日々施術しながら、そのように強く感じています。
40歳を過ぎたら筋トレよりストレッチを
体がこわばった影響が、いちばん顕著に表れるのが腰とひざです。それが原因で副次的な不調や疾病を招くリスクもあります。だからこそ、しっかりケアしてほしいと思います。
腰やひざに違和感を覚えたら、すかさずセルフケアを実践してみましょう。効果があると感じたら、さらに続けてみてください。
高齢者はもとより、40歳を過ぎたら、筋トレよりもストレッチのほうが効果的です。その意味でも、これらのセルフケアは理にかなっています。
ただし、紹介したすべてをしっかりやろう、などと気張らないことが大切です。自分の体の状態に合わせて、効果があるものを選んでみてください。そのほうが生活のなかに自然に取り入れることができ、長続きしやすいものです。
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