なぜ球界で「完全試合」が続出? 大リーグでも同様…現役選手は「3割打者が存在しなくなる」

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 気が早い話で恐縮だが、今年の流行語大賞は「完全試合」になるかもしれない。

 だとしたら受賞するのは、ロッテの佐々木朗希(20)に違いあるまい。4月10日のオリックス戦でプロ球界28年ぶりの偉業を達成したのみならず、続く17日の日本ハム戦でも8回まで完全投球を演じてみせた。

 だが今季、“完全”と形容される快投を披露した投手は彼だけではない。

 巨人の新外国人、シューメーカー(35)は23日の中日戦で7回2死まで完全投球。5月6日には、中日の大野雄大(33)が9回まで完全を維持するも、延長10回に惜しくも安打を許した。達成していたら史上初の“延長戦での完全試合”となるところだった。

 海の向こうでも、ドジャースのカーショー(34)が4月13日に7回まで完全投球のまま降板、我らがエンゼルスの大谷翔平(27)も20日のアストロズ戦で6回1死まで完全投球を続けた。

ここ数十年は打者が強かったが…

 いったい何が起きているのだろうか。

「“投高打低”現象が顕著ですね」

 とスポーツ紙デスク。

「メジャーでは、昨季から公式球の反発係数を下げたため、本塁打が出にくくなり、投手有利になりました。結果、昨季は史上最多9度のノーヒット試合が生まれた。日本では使う球に変わりはないはずですが……」

 ここ20~30年、日本球界は概ね打高投低だった。その証拠に、名球会の入会基準である“2000安打”は達成者が頻繁に出ているが、“200勝”は2008年の山本昌以来出ていない。

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