議論沸騰【共同親権問題】“私の初孫はある日突然姿を消した”
あまりに突然のことで……
都内に住む老夫婦も、可愛い初孫の真央ちゃん(仮名)が2年前のある日、前触れもなく、突然母親と共に姿を消してしまったという。
※この記事は取材を元に構成しておりますが、個人のプライバシーに配慮し、一部内容を変更しております。あらかじめご了承ください。
「あまりに突然のことで、本当に何が起こったのか、いまだにわかりません。まるで突然違う世界に放り込まれた気分です。毎日初孫の真央ちゃんのことを考えて、涙を流しています。どうしてこんなことになってしまったのか」
こう語るのは、都内近郊に住む70代女性の喜代美さん(仮名)。
「近所に住む共働きで忙しい息子夫婦に代わって、保育園への朝夕の送り迎え、夕食のお世話を、ほとんど毎日私がやってきました。もちろん、こちらが押しかけて行った訳ではなく、息子のお嫁さんも同意の上で、です。なんせ私にとって初の孫ですし、そこには何の不満もないどころか、楽しくやらせてもらっていました。当たり前のように真央ちゃんと暮らしていました」
真央ちゃんはすくすく育ち、都内にある私立の小学校に入学。
「いわゆるお受験をしたのですが、塾への送り迎えも私がメインでした。真央ちゃんも頑張ったと思いますし、息子夫婦ももちろん頑張ったと思います。本当によかったと、みんなで喜んでいたのですが」
異変が起こったのは、真央ちゃんが1年生になった年の秋のある日だった。
「真央ちゃんが小学生になってからは、毎週金曜日の放課後は、自宅ではなく、私たちの家に寄り、夜ご飯を食べてから帰るというパターンでした。もちろんお母さんも公認です。その日も金曜日で、夕方になると、真央ちゃんの分まで準備していたんです。ところが、いつまでたっても来ない。今日はなにか用事できて、直接自宅に帰ったのかと思って、夫におかずを持って行ってもらったんです。そしたら……」
自宅にも真央ちゃんの姿はなく、それどころか、衣服や学校用の道具一式も、なくなっていたという。
「綾子さん(真央ちゃんの母親・仮名)のものも全部なくなっていて。ただ、テーブルには息子宛の置き手紙が置いてあり、離婚をしたい旨が書かれていました。ただその時は、息子と夫婦喧嘩でもして、その勢いで家出したんだろう、と思い、息子に“あんた何したの”と問い詰めたんです。ところが、喧嘩なんてしてない、ましてやDVもないと、不思議がっている。しかも、この間も3人で旅行に行ったばっかりだというんですよ」
日頃から綾子さんとも連絡を取り合っていた喜代美さん。すぐに何があったのか、LINEで連絡をとったところ、
「『会いたいです』って返事がありました。それで、連絡を取り合い、1ヶ月後、久々に綾子さんと真央ちゃんが我が家にやってきたんです。でも、どこに住んでいるのかも、どんな生活をしているのかも、教えてはくれませんでした。真央ちゃんは、『やっと帰って来られたよ、急に別のところに住むことになって、怖かったよ』と安心した様子でした。その日からしばらくは、週末に我が家にやってくるという生活が続いたのですが、それもひと月くらいで終わりましたね」
そして、昨年7月、ついに綾子さんとの連絡が途絶え、音信不通に。
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