水卜麻美アナは大ショック 日テレ幹部人事が加速化させるフリーへの道

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「常に即断即決」

 日テレの関係者は「大久保さんは読売新聞の人ですし、民放連の会長も務めました。そのため社内で衝撃が走ったのは、小杉さんのほうです」と言う。

「小杉さんの敏腕ぶりは、テレビ業界の内外で有名でした。HDの会長に就任するのは既定路線だったはずです。小杉さんがどれだけ優秀かは、関わった代表作を挙げれば誰でも納得でしょう。バラエティーなら『クイズ世界はSHOW by ショーバイ!!』(88~96年)、『マジカル頭脳パワー!!』(90~99年)、ドラマなら『家なき子』(94・95年)といった具合です。テレビ業界を代表するヒットメーカーでした」

 一時期は営業局長を務めたり、映像制作を担当する子会社に出向したりもした。だが、これも将来、“日テレのトップ”を担うための人事と見なされてきた。

「現場では高視聴率の番組を担当し、役員になっても視聴率三冠王の座を維持してきました。文句なしの結果を出していますから、社員の信頼も厚い。逆らう者など皆無と言っていいでしょう」(同・関係者)

 そのスタイルは、「優秀な人物を重用し、常に即断即決」だったという。

「小杉さんが編集局長だった時は、番組の企画を考える際、優秀な部下を自席に呼び、フジテレビのドラマ『HERO』(01年)や『SMAP×SMAP』(96~16年)の裏番組を考えろ、とその場でアイディアを出させました。企画書なんて書きません。広告代理店に出す番組表には、企画を立てた社員の名前と『新番組』と書くだけです」(同・関係者)

「ヒルナンデス!」の降板

“敏腕”であり“剛腕”でもあったのだろう。そんな小杉氏が高く評価していた社員の一人が、水卜麻美アナだったという。

「2011年にスタートした『ヒルナンデス!』(平日・11:55)で、水卜アナはアシスタントを務めました。この時、小杉さんは、番組サイドの要望に従って、水卜アナを就任させただけだったでしょう。しかし、食べっぷりの良さなどで人気アナとして注目されると、小杉さんの“モード”が変わりました」(同・関係者)

 水卜アナは2014年、初めて「24時間テレビ」の総合司会を務めた。名実ともに日テレの“看板アナ”となった瞬間だった。

「2017年、水卜アナは『ヒルナンデス!』を降板し、『スッキリ』(平日・8:00)のサブMCに就任しました。『ヒルナン』のスタッフからすれば、自分たちが水卜アナを育てたという想いは強かったでしょう。小杉さんによる“鶴の一声”がなければ、実現しない“社内異動”でした」(同・関係者)

 日テレ上層部には、明確な理由があったという。

 どれだけ水卜アナが「ヒルナンデス!」で活躍しても、結局は「メインMCの南原清隆(57)のアシスタント」で終わってしまう。日テレの看板アナにふさわしい“舞台”が必要だ──。

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