祖父の借金、自宅も売却… 広瀬アリスの知られざるファミリーヒストリー

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家賃も滞るように…

さらに、一家を襲ったのが大黒柱たる父の「病」だった。

「10年ちょっと前に、お父さんが倒れちゃったんです。脳の疾患だったとかで、体にまひが残るほどでした。お父さんは昔から焼酎が好きで、それがたたったという話でした。命は助かったけど、その後のリハビリが大変だったみたい。仕事場にも姿を現さず、会社は開店休業状態になってしまった」(会社関係者)

 そして倒れて1年ほどすると、家賃まで滞るように。

「資金繰りもきつかった。奥さんが実家に頼み込んでやっとのことでお金をかき集め、家賃を支払っていましたけど、それも限界に。それらのことは娘には一切黙っていたようです。そして、工場も引き払うことになったのです」(同)

 父は自宅付近などで妻に手を引かれ散歩しているところを目撃されるなどリハビリに励んでいたが、背に腹は代えられなかった。一家で暮らしていた自宅も手放すことになるのだ。

 この関係者が続ける。

「アリスはすでに上京していて、すずは中学校3年生でした。前年にはモデルとしてデビューしていた。奥さんはお父さんと疎遠になってしまったのか、自宅を売った後、奥さんとすずと兄の3人が区内のアパートへ転居するのです。そこはすずが通っていた中学校に近く、2階建ての軽量鉄骨造のアパートの一室で、家賃は約4万5千円ほどだった。そこから制服を着たすずが毎朝、登校していました」

 多感な時期に家族や住む場所の環境が変わり、心理的に大きな負担があったことは想像に難くない。

 小学校2年生から姉の影響でバスケットボールに打ち込んでいたが、実はこの頃、交際する男性がいた。

「金髪の同級生」

 当時を知るすずの知人によれば、

「彼氏は中学が違うんだけど、金髪の地元の同級生だったんだよね。当時はみんな携帯を持ってなくて、“とりあえず公園かコンビニに集合”みたいな感じなんだけど、その同じグループに彼とすずがいた。すずはスウェットにサンダルとかでたむろしてて、彼氏はなぜか原付とかビッグスクーターを持ってた。もちろん無免許なんだけど。ビッグスクーターに乗るときはすずも後ろに乗せたりして。あ、ヘルメットはしてたよ」

 人気女優として階段を上り始める頃の、知られざる青春の一コマである。

 すずは14年春、中学卒業とともに上京し、アリスや母とともに同居。都内の高校に通いながら、本格的に芸能活動をスタートさせる。同級生とも破局したようで、

「彼は高校に行かずに仕事してたんだけど、すずが活躍するようになって、周りの子が彼に“売れてきたねー”って言ったら“付き合っていたってことを誰にも言わないと約束させられた。一筆書かされたんだ”って言ってたんだって。事務所に誓約書を書かされたってことでしょ」(同)

 その「元カレ」に早朝、一連の事実を聞こうとするも、

「仕事なんで……」

 そう言って、自転車に乗り、走り去っていった。

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