アンガ田中 初ゴールデンMCで指摘されたパクリ疑惑 関係者は「あれでは彼の長所が生かされない」
強敵を相手に
田中:この番組、特番も1回も打ってないのよ。編成ではいろいろあったんだろうね。俺もよく知らないけど、最終的にはこれになった。ただ、特番打つ時間がないってことになってしまった。初回やるってなったとき、まずMCとして俺が新人じゃん。新人に全く何もやったことのない企画で初回3時間やらせるほど、フジテレビもバカじゃない。ある程度見えるものがあるから、田中が新人(MC)でも何とかなるだろうって、色んな計算してるんです。
民放ディレクターも、田中の見立てに同調する。
「確かに『タナカ先生』の総合演出は『めちゃイケ』のスタッフでした。フジ入社以来、ずっと『めちゃイケ』に携わった人で、“抜き打ちテスト”を復活させたいという思いがあったようです。“パクり”でも“似ちゃった”でもなく、『めちゃイケ』のフォーマットを活かし“復活”させた企画なのですから、酷似するのも当然なんです」
田中は「視聴率が結構良くてフジで感謝された」とも語っていた。
「本音では8%は取りたかったはずですが、3時間番組で6・2%は健闘したと言っていいでしょう。しかも日曜夜7時からとなれば、ウラには『ザ!鉄腕!DASH!!』、『世界の果てまでイッテQ!』(以上、日本テレビ)、『池上彰の世界情勢SP』(テレビ東京)、大河『鎌倉殿の13人』(NHK)、『ポツンと一軒家』(テレビ朝日)、さらに日曜劇場『マイファミリー』(TBS)と、人気番組がひしめく中ですから大したものです」
もっとも、パクりの声が上がった内容には不満があるという。
おバカ系のアンチ
「前情報で“一斉テストバラエティ”とあったので、テスト(クイズ)をベースにした教養番組、『平成教育委員会』(フジテレビ)のような番組になるのだろうと思っていました。インテリの田中が、林修か池上彰になることを期待していたので、正直言ってガッカリしています。バラエティ寄りになるにしても、生徒たちの悩みや相談に答えたり、時に感情的になる、クセの強い先生役を期待していました。彼の毒やキモいキャラが生きるMCになると思っていたんですが」
結局、おバカ解答を楽しむ番組だったわけだ。
「『クイズ!ヘキサゴンII』(フジ)終了後は、真逆の“インテリ”クイズが流行し、おバカ系は廃れていきました。19年に『トリニクって何の肉!?』(テレ朝/朝日放送制作)が始まりましたが、すぐにリニューアルしています。番組の一企画でもなく、純粋なおバカ系クイズ番組は久しぶりですね」
なぜ、おバカ系番組は廃れたのだろう。
「ここ3、4年は、“おバカ解答”はヤラセ、嘘、ビジネスおバカなどと見られる傾向が強まり、おバカキャラはドン引きされる傾向になっています。昔と違って、おバカ解答を純粋に楽しもうとする時代ではなくなったんです」
ならば「タナカ先生」も安泰ではないということか。
「出演者(生徒たち)のおバカ解答、珍回答を面白がる番組である『タナカ先生』も、視聴者の反感を買う可能性がありますね」
もっとも初回には、“KUMONに長年通った”と豪語しながらかけ算ができない元HKT48の村重杏奈(23)、解答用紙に自分の名前すら書けなかったボディビルダー横川、高校卒業に5年半かかった“清楚系なのにバカ”黒木ひかり(21)という新たなおバカスターも出現した。あまりの珍回答に思わず笑ってしまった人もいたはず。
「次回の放送は5月15日です。2時間スペシャルになるようですが、初回から3週間後です。これでは視聴習慣はつきませんし、生徒たちも初回とは違うメンバーになるようです。レギュラー番組として認知されるようになれるかがポイントでしょう」
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