毎日ワインを飲む人は認知症リスクが約5分の1に 品種、産地の選び方は?
認知症発症リスクも低減
〈レスベラトロールには抗がんや抗糖尿病の作用があるというから驚くが、認知症に関しても、興味深い研究結果がある。それが、掲載のグラフだ。〉
仏ボルドー大学中央病院の研究チームが、65歳以上の3777人に対して、死亡率、認知症、アルツハイマー症のリスクと、ワインの飲酒量の関係を3年間にわたって調べたものです。その結果、ワインを毎日3~4杯(375~500ml)飲んでいる人は、飲んでいない人に比べて、認知症の発症リスクが約5分の1に、アルツハイマー症の発症リスクが約4分の1に、死亡率は約30%低下していた、ということが分かったのです。
ただ、毎日5杯(625ml)以上飲む人は飲まない人よりも死亡率が高くなっています。つまり、いくらワインが健康に良いからといって、飲みすぎは良くなく、適量にすべきだ、ということです。この実験では1日3~4杯ほどのワインが最も良い、との結果になっていますが、日本人の場合、1日1~2杯程度にとどめておくほうが健康効果があると思います。
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