セクハラ発言で批判を呼ぶ「前田日明」「高嶋政宏」 2人の炎上に見る共通点

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テレビ業界の意識改革

 高嶋が変態キャラでプチブレークしたのは3~4年前のこと。その頃と今を比べても、セクハラやパワハラに対する世間の意識は大きく変わっていて、テレビ業界でもそこに合わせた意識改革が求められている。

 かつてのテレビは、人々に夢や憧れを抱かせるキラキラと輝く異空間だった。だからこそ、過激な企画がもてはやされたり、強烈な個性を持ったスターが人気を博したりしていた。

 だが、今では、テレビは私たちの日常の延長線上にある世界になっているので、一般社会のモラルを逸脱したようなことは許されなくなっている。現代のテレビでタレントが生き残るためには、一般社会よりもさらに繊細な「空気読み」のスキルが必要なのだ。

ラリー遠田
1979年、愛知県名古屋市生まれ。東京大学文学部卒業。テレビ番組制作会社勤務を経て、作家・ライター、お笑い評論家に。テレビ・お笑いに関する取材、執筆、イベント主催など多岐にわたる活動を行っている。お笑いムック『コメ旬』(キネマ旬報社)の編集長を務めた。『イロモンガール』(白泉社)の漫画原作、『教養としての平成お笑い史』(ディスカヴァー携書)、『とんねるずと「めちゃイケ」の終わり 〈ポスト平成〉のテレビバラエティ論』(イースト新書)、『逆襲する山里亮太』(双葉社)『お笑い世代論 ドリフから霜降り明星まで』(光文社新書)など著書多数。

デイリー新潮編集部

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