JBC裁判で勝訴の「亀田興毅」が怒りの激白 「親父のライセンス復活とバーターに賠償金の減額を求められた」

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未来ある若いボクサーにツケを回してはならない

 そこで、三井不動産に事実関係を問い合わせると、まず、興毅氏側が投資家を紹介した件については以下の回答があった。

「『面談したい』という意向のあることは弁護士を通じてお聞きしております。しかし、JBC の再建方針が定まらない中での面談は意味がないと考えています」

 だが、“バーター”を持ち掛けた疑惑については、「そのような事実はございません」との回答が寄せられた。

 これに対して興毅氏が反論する。実は、興毅氏側が勝訴した裁判でも、和解交渉の過程で、JBC側がその条件として史郎氏のライセンス復活に触れたことがあったという。

「JBCは過去にも親父のライセンス発行をバーターに使おうとしていたことがあり、今回は三井不動産を通じて、改めてその話を持ち出してきたのだと思います。こちらの弁護士に対して、親父のライセンスを復活させる代わりにJBCが支払う賠償金を減額してほしいと持ち掛けられたのは事実です。投資家の方を紹介した点は認めているのに、バーターの件に関してだけ否定するのはどうしてなのでしょうか」

 JBCにも“バーター疑惑”への関与について問い合わせたが、「そのような話は聞いておりません」と回答するのみ。しかし、ライセンス料の値上げの件を質したところ、「今後の再建策については様々な事項について協会と協議中です」と明確に否定はしなかった。

 興毅氏は最後にこう語る。

「僕らの裁判にしても、ボクシング業界の健全化が最終目標です。もちろん、ボクシングを活性化させるにはJBCのような業界全体を統括する組織が必要ですが、これからは選手ファーストを第一に考えた業界にならないといけません。未来ある若いボクサーたちに業界のツケが回るようなことは、絶対にあってはならないと思います。今後は選手が稼げる業界になり、子ども達が憧れるスポーツへと再興していってもらえたらと思います」

デイリー新潮編集部

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