JBC裁判で勝訴の「亀田興毅」が怒りの激白 「親父のライセンス復活とバーターに賠償金の減額を求められた」
ボクサー人生を懸けた裁判
日本中の注目を集めた村田諒太VSゲンナジー・ゴロフキンの「世紀の一戦」はもちろん、6月に迫った井上尚弥とノニト・ドネアによるリターンマッチなど、ボクシング界は明るい話題に事欠かない。その一方で、日本のプロボクシングを統括するJBC(一般財団法人日本ボクシングコミッション)を巡る騒動は、いまだ泥沼の様相を呈している。
【写真】かつてのヤンチャな印象から一転、スーツ姿で取材に応じる興毅氏
そうした状況に危機感を募らせるのは、先頃、JBCとの長きにわたる裁判に勝訴した、元世界3階級王者で「3150FIGHT」ファウンダーの亀田興毅氏(35)である。
「裁判所が僕らの主張を認めてくれたことには安堵しています。2013年12月に弟・大毅のタイトルマッチが問題視されてから9年以上も、JBCと戦い続けましたからね。僕自身はボクサーとしてピークの時期に日本で試合ができず、弟たちにも辛い思いをさせてしまいました。ただ、それでもボクサー人生を懸けて裁判を戦い続けたのは、亀田家の名誉のためだけではないんです。むしろ、旧態依然としたボクシング業界を少しでも良い方向に変えていきたいという強い思いからでした。その意味でも、裁判が決着した後のJBC側の対応については、どうしても納得できないものがあります」
興毅氏側は所属ジム会長の資格更新をJBCが認めず、国内試合ができなくなったとして損害賠償を求め、今年2月の東京高裁判決ではJBC側に約1億円の支払いが命じられている。JBC側が上告を断念したことで判決は確定したのだが、現在に至るまで「賠償金は支払われていません」(興毅氏)。
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