上皇ご夫妻、2年ぶりに赤坂御用地へ 仮御所で探された「アマビエ」塗装の飛行機
疫病封じの妖怪
自粛生活を送っておられた上皇さまご夫妻にとって、実はこの空こそが外界との数少ない接点だったのだ。
さる宮内庁関係者はこう明かす。
「上皇さまご夫妻は、お引っ越しから最近の半年近くはお二人そろって外出されることもなく、その後も上皇さまは月に数回皇居にある生物学研究所へ通われる程度、美智子さまも宮内庁病院で定期健診を受けるだけの生活。仮御所で過ごされる時間が増える中、時折、空を見上げてはアマビエを探しておられたそうです」
アマビエとは江戸時代後期、今の熊本県に出現したとされる疫病封じの妖怪。コロナ禍で注目が集まった。
「日本航空は、一部の航空機の真下に“アマビエマーク”を特別に塗装して運航しているのですが、アマビエ好きの美智子さまは、それを見つけるのを楽しみにされていたそうです」(同)
仮にも上皇さまご夫妻がお暮らしになっている場所で、飛行機などが間近に見られるものなのか。
近隣住民に尋ねてみると、
「そりゃ飛行機なんてたくさん見るし、本当にデカいよ。自分も高齢者で目がいいわけじゃないけど、ハッキリと窓まで分かる。五輪の関係などで羽田への航路が変わり、このあたりでも飛行機が真上を飛ぶようになってね。正直、轟音もすごいから迷惑だと反対する住民も多いけど、美智子さまが楽しみにされていたと聞くと複雑な心境だね……」
コロナがなければ、近隣住民の声を聞く機会を持たれたかもしれないと思うと、つくづくこの疫病が忌まわしく思えてくる。