焼津カツオ窃盗事件で新たに6人逮捕 関係者は「犯行に協力した漁協職員がいる」
消極的な関与
今回のルートでは、逮捕者に漁協職員が含まれなかった。だが、漁港内部に詳しい関係者は「彼らの協力なくして犯行は成立しない」と断言する。
「水揚げの最中は、必ず漁協の計量係が立ち会うシステムになっています。計量係が計量所を通らずに港外に出ていくトラックをうっかり見逃すなんて考えられません」
ではなぜ、犯行当日に立ち会っていた計量係は立件されなかったのか。
「強行突破されたと訴えたのかもしれません。でも、それは黙認という消極的な関与があったということです。また仮に、今回の窃盗事件で報酬を受け取っていなかったとしても、他の犯行時に受け取っていた可能性は十分考えられる。すでに計量係たちの窃盗への関与が常態化していたことは明らかになっています」(同・関係者)
第一ルートの事件で逮捕されたAも、昨年1月、デイリー新潮の取材に対し、「今もセリを担当する部署にいる人たちのほとんどが、窃盗に関わっています。現在、捜査が続いている事件でも間違いなく関わっている」と語っていた。
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