日本馬が波乱を起こすか?「ケンタッキーダービー」出走馬の馬主が語った「十分チャンスはある」

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海外レースで日本馬が大活躍

 これほどのビッグレース、無論、日本調教馬も挑戦してきたが、過去に3頭出走したものの、2019年のマスターフェンサーの6着が最高。

 先の競馬記者が続ける。

「日本は芝レースが主流ですから、当然生産者側も芝で走る馬を多く作る。なので、海外G1挑戦といってもダートレースのアメリカではなく、同じ芝メインのヨーロッパを目指す傾向にありましたから」

 ところがここにきて、潮目はかわりつつあるという。

「昨年、やはりアメリカの名門G1『ブリーダーズカップ』で、史上初めて日本馬が勝利を挙げたのです。しかもいきなり2勝。“まさかそんなことが起きるのか”、と競馬界は騒然となりましたね」

 さらに今年3月には、サウジアラビアで行われた「サウジカップデー」において、日本馬が5勝と、これまた衝撃的な強さを見せつけた。
日本馬は覚醒したのか――。大手生産牧場・社台ファーム代表で、今回ケンタッキーダービーに出走する日本馬・クラウンプライド号の馬主でもある、吉田照哉氏に訊ねると、

「本当にすごいよね。やっぱり、日本競馬界全体のレベルが格段に上がっているということなんじゃないですかね。それは、単に馬だけが強くなったというだけではなく、時間を積み重ねる中で、競馬に関わる全ての人々のレベルが上がったということだと思います」

 クラウンプライド自身も、UAEダービー(G2、3月26日、ドバイ・メイダン競馬場、ダート1900メートル)を勝利し、今回はあのクリストフ・ルメール騎手を背に、大舞台に挑む。

「外を回してのなかなか強い勝ち方だったからね。今回はもちろん相手は強くなるけど、十分チャンスはあると思っています。ご期待ください」

デイリー新潮編集部

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