じわり広がる「カスタード」ブーム コンビニからヒット商品が続々
30代から50代の男女がターゲット
コンビニスイーツの定番であるシュークリームがゆえに、ヒット商品を出すのは難しかったという。
「ローソンでシュークリームと言えば、『大きなツインシュー』という生クリームとカスタードクリームを使った商品があります。ボリュームがあるものの127円とお手頃な値段で、若い男性を中心に根強い人気があります。『大きなツインシュー』の他にもう1つシュークリームの定番商品を作りたいと、これまでも色々とトライしたものの上手くいかず、今回『生カスタードシュークリーム』が好評で嬉しい限りです。このシュークリームは、30代から50代の男女をターゲットにし、小ぶりで本格的な味わいが特徴です」(同)
「カスタードクリーム」の人気の理由は何だろうか。
「はっきりとした理由は分かりませんが、コロナ禍でコンビニスイーツ自体の需要が伸びているというのも背景の1つでは無いでしょうか。2019年と比較すると、全体の売上が伸長しています。カスタードクリームを使ったスイーツは、間口が広く、季節問わず人気の高い商品でもあります。『生カスタードエクレア』も好評で、今後もカスタードクリームを使った商品に力を入れたいと考えています」(同)
ブームを支えるファミリーマートに訊くと、
「カスタードクリームは、日本人に非常になじみがあり、安心感のあるクリームで、ファミリーマートの『濃厚カスタードシュー』や『ダブルシュー』は、ずっと人気の商品です。昨今、そのなじみのあるカスタードクリームも、今回のバターとの組み合わせやホイップクリームとの組み合わせなどのアレンジが広がっています。『安心感』と『新しさ』の同居が生まれ、たくさんの新商品が今出てきているのではと思います」(ファミリーマート広報担当者)