「在日本朝鮮人連盟」誕生の歴史 共産主義者が反共民族派の幹部を拘束・監禁

国内 政治

  • ブックマーク

「在日本朝鮮人連盟」内には、設立準備段階から活動資金の使途を巡り激しい対立があった。そして両国公会堂で開かれた団体結成式典の2日目、ついにクーデターが起きる。共産主義者らが、反共民族派の主だった人物を拘束・監禁、激しい暴力を加えたのである。

 ***

 金斗鎔をはじめとする朝鮮人共産主義者たちは、「在日本朝鮮人連盟結成中央準備委員会」に集い、朝鮮民族同士手を取り合って一大組織を作ろうとした。だが集まった顔ぶれの多くは、愛国的な在留朝鮮人組織の中枢にいた人物だった。...

つづきを読む