W杯で日本は「コスタリカ or ニュージーランド」とどう戦うべきか 巨漢CFと名GKに注目
コスタリカの守護神
「ニュージーランドとコスタリカで、どちらが嫌な相手か?」と聞かれれば、10人が10人とも「コスタリカ」と答えるはずだ。3大会連続6回目の出場を目ざすコスタリカの強みは、なんと言っても守護神にGKケイラー・ナバスがいることである。
14年ブラジルW杯ではグループリーグでウルグアイ、イタリア、イングランドとW杯優勝経験のある3カ国と同じ「死のグループ」に入りながら、ウルグアイに3-1、イタリアに1-0、イングランドに0-0と、最小失点でグループリーグを首位で突破。おかげでイタリアとイングランドはグループリーグで姿を消すことになった。
ギリシャとの決勝トーナメント1回戦でも、コスタリカは退場者を出しながら1-1からのPK戦でGKナバスが4人目のシュートをストップして、同国を史上初のベスト8へ導いた。
当時、スペインのレバンテに所属していたナバスはW杯後の14年シーズンからレアル・マドリードにステップアップ。レアルのチャンピオンズリーグ3連覇に貢献すると、現在所属するパリSGでもチームを初のCL決勝に進出する原動力となった。
少ないチャンス
ナバスは続く18年ロシア大会でもグループリーグ3試合に出場したものの、1分け2敗でグループリーグ敗退。恐らく35歳で迎える3度目のW杯カタール大会が、ナバスにとって最後の舞台となるだろう。
彼以外にも前回大会の経験者が多いだけに、カタール大会が最後となる可能性が高い。それだけに、プレーオフにかけるモチベーションも高いことが予想される。
コスタリカがW杯に初めて出場したのは90年イタリア大会だった。この大会でもGKガベロ・コネホが奇跡的なセーブの連発でスコットランドとスウェーデンを蹴落とし、決勝トーナメントに進出。
残念ながら決勝トーナメント1回戦はGKコネホが負傷で出場できなかったためチェコスロバキアに1-4で粉砕された。しかしコネホはW杯での活躍からアルバセテ(スペイン)に引き抜かれてチームの1部昇格に貢献した。
伝統的に名GKを輩出するコスタリカだけに、戦い方はいたってシンプル。5-4-1の守備重視の布陣からのカウンターだ。
このため日本としては、中盤で不用意なボールの奪われ方をしないこと。奪われたらすぐに回収する攻守の切り替えの速さ。そして数少ないチャンスを確実に決めることの3点がポイントになる。
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